みなさまからの反響が大きい『結婚指輪を本気で磨く!』パート2です。
使用期間十数年。女性用の結婚指輪を本気で磨く!
皆様からのお問合せメールや電話での反響が多い、以前の記事『結婚指輪を本気で磨く!』に気を良くした店主(わたくし)が今回は女性用の結婚指輪を本気で磨きました!
今回の主役はこちら大分市H・Y様のマリッジリング。(クリーニング前写真)
使用期間は13年。小傷で全体が曇りガラスのようにツヤがなくなっています。ダイヤの裏側にも汚れがたまっています。
まずはサンドペーパで
ルーペで全体の状態確認。深い傷はないので全体をペーパーやすりで均等に磨きます。デザインの谷間の部分にもしっかりペーパーを。この下地作りでプラチナのツヤが決まると言ってもよい大切な作業です。
このように全体をツヤ消しに。拡大するとわかりやすいのですが細かなキズを全体的につけることで元の傷を消します。
専用工具で全体を
ここからは専用工具を使います。ペーパーで意図的につけた傷を、より細かい傷で上から消すイメージかな。
指輪のデザインや、傷跡に合わせて先端工具を替えます。
だんだん周りが映りこむようになりました。ここまで綺麗になりましたが、まだ表面が滑らかではありません。
ここからは再び手作業で全体を
磨き棒で、表面を抑えつけながら整えます。アスファルトにロードローラーをかけるイメージです。棒の種類を使い分けながらツヤをだしていきます。ダイヤを留める細かい爪も1本ずつ手を抜きません。
周りのモノが映り込むまでになりました。もう一息!
ピカピカがだんだん復活してきます
小さなバフという柔らかい先端工具で最終仕上げです。リングの内側も丁寧に表面と同じくらい仕上げます。
全体的にメラメラしているツヤ(わかりにくいですね)を均等な輝きにするために大型のバフでツヤ出し。
ダイヤモンドがついている時は
今回はダイヤの裏穴も綺麗にしたいのでここでひと手間。
少しの時間、薬液に浸けた後、汚れを丁寧にかきだします。傷が付かないように少しずつ取っては薬液に浸けるを繰り返します。
すべての裏穴からダイヤが綺麗に見えています。
※結婚指輪ではダイヤの裏穴が開いていない場合も多くあります。また指輪によっては裏穴が小さく完全に汚れが除去できない場合もあります。
最終仕上げ『おまじない』
最後の仕上げは、柔らかい布で全体を撫でていきます。この時のコツは『キレイになれ~キレイになれ~』と念じながら磨くこと!ホントですよ!
最後は洗浄機で細かなチリや汚れを落として完成です!
完成品です。プラチナのツヤと輝きが復活していますね。細かなダイヤの爪にも輝きが復活しています。
台のブラウン模様が指輪に映りこんでいるのが確認できます。ブライダルケースに入れて写真をパチリ☆
新品そのものです。クリーニング前の写真と比べてみます。
実はこの指輪パート2
実はこの指輪、大分市のH・Y様ことHash妻の指輪でございます。『新品の時みたい!!』とピカピカの指輪に上機嫌です!
ここまでの作業工程になると通常のクリーニング代金に+料金を頂きますが、実はここまでのクリーニングをしなくても通常の簡単クリーニングで綺麗になる指輪がほとんどです。今回の指輪も簡単クリーニング(2,200円税込)でも充分ピカピカになるはずです。気になる方はお気軽に電話やメールでお問合せ下さい。
ちょうど今週末に開催されますジュエリー相談会に直接ご来店いただいても結構ですよ。(10月23~24日※詳しくはHPお知らせをご覧ください。)
以上、本気で磨くパート2でした。ではまた!
※お預かり品は基本ゴールドやプラチナの貴金属製品とさせていただきます。使用宝石や指輪の状態によってはお断りすることもございます。